越前がにならおまかせ
納谷一也
エビ目カニ下目クモガニ科に分類される雄のカニ。甲羅の前後の長さは8~13センチで幅は40~50センチ。頭が小さく、脚が細く長いのが特徴。生息場所は水深250~400m付近、15回前後の脱皮を繰り返す。福井県でとれたものは「越前がに」と呼ばれる。島根県、鳥取県、兵庫県などではマツバガニ(松葉がに)の呼称。雌のズワイガニはセイコガニ。福井県で採集された最も深い記録は650メートル、最も大きな記録は雄が甲幅158ミリメートル、雌が98ミリメートル。
日本のズワイガニ漁獲量の最高記録は1967年の30384トンで、福井県でのズワイガニ漁獲量の最高記録は1962年の2099トン。
地域によって愛称は異なり、福井県では「越前がに」、京都府は「間人がに」、兵庫・鳥取県は「松葉がに」と呼ばれている。