至高のカニを確実に提供
刀根瑛昌
福井県の越前漁港で水揚げされた越前ガニに付けられる”識別マーク”。越前町漁協が越前ガニのブランドを守ろうと1997(平成9)年に始めた。翌1998年には福井県漁業協同組合連合会が、県内の港に水揚げされるすべての越前ガニ(雄)に”識別マーク”を取り付けた。その背景には、「越前がに」と称して流通するカニの中には県外、外国産も少なくなく、漁業者から対抗策を講じるよう求める声が上がっていた。
タグは黄色で長さ約二十センチ。「越前がに」のブランド名と水揚げされた漁港名が書かれており、カニのはさみの根元に取り付ける。各漁協はせりに出す前のすべてのカニに付ける。タグを付けたままカニをゆでることもでき、一度取り付けると、外すには切り取るしかないという。