長年の経験と技術でカニの居場所探る
中野良一
構想より3年、往時の部屋名や中庭といった面影や思いを受け継いだ新しいべにやが2021年7月に開業。
樹齢約250年のシイの大木もシンボルとして出迎えてくれる新べにやは、客室数17部屋、各部屋には源泉かけ流しの半露天風呂があり、夕食、朝食共に部屋食で気兼ねなく、ゆっくりと寛げる。
「移りゆく光も風も通り過ぎゆく時も心地いい たおやかなる湯に身を委ね 田園に包まれたあわらの中で ひたすらのんびりと 自然が育てた風土を食す 身と土 共にあることを思い出し 心も身体も清らかに ひと、とき、自然のままに」
新しい"べにや"はコンセプトの「光風湯圃(こうふうゆでん)」をもとに、最上級のおもてなしで出迎えてくれる。
あわらの風土と調和した全17室の部屋は1部屋ごとにコンセプトが異なり、庭園に出てみると心地よい風と自然の匂い、月明かりを愉しむことができ、自分らしく心身ともにのんびりとくつろぐことができる。
べにやのカニ料理は越前港・三国港で水揚げされる最上のカニを使用している。「総料理長が特に色艶に優れ、うまみが凝縮されたカニを選りすぐっています。越前ガニの証である黄色いタグを付け、どっしりと重く身と味噌が詰まった最上級の越前ガニをお客様に提供できることがべにやの誇り。」と奥村隆司社長は語る。
研鑽を積んだ職人が作る彩り豊かな贅と最上級のおもてなしを心ゆくまで楽しめる宿だ。