「越前がには日本で一番おいしいカニ」
田村幸一郎
トップページ > ニュース > 神田川俊郎さんの「カニ鍋」販売も 「ふくい味の祭典」にぎわう
福井県の食の魅力と食育の取り組みを発信する「ふくい味の週間」のメーン行事「ふくい味の祭典」が22、23の両日、福井市の県産業会館で行われ、美味を囲み語り合う多くの人でにぎわった。「和食」をテーマに、多彩なイベントを繰り広げた。
「ふくいの食育伝道師」を務める服部栄養専門学校校長の服部幸應さんと、全日本調理師協会名誉会長の神田川俊郎さんが、西川知事を交えて対談した。神田川さんは「福井は食べ物の楽園。魚などおいしいものが集まっている」と太鼓判を押し、服部さんは「(食育の言葉を日本で初めて使った)石塚左玄を生んだ福井は、食育で47都道府県の一番を目指してほしい」とエールを送った。
大本山永平寺の典座(てんぞ)(食事作りの責任者)を務める三好良久老師は、揚げ出し大根や大根の皮のサラダなどの精進料理の調理を実演した。
舞鶴若狭自動車道の全線開通を記念し、ミカンやイチジク、梅といった嶺南6市町の産品を使った特大和風ロールケーキ作りに親子らが挑戦した。「ふくい(291)」にちなみ、長さ29・1メートルのケーキが巻き上がると、会場から拍手が送られた。
コシヒカリ発祥の地のPRで全国を巡ったキャラバン隊の帰福セレモニーや、文部科学省のスーパー食育スクール事業に取り組んでいる鯖江市河和田小、高浜町青郷小の実践発表も行われた。
会場には県内外の企業、団体が出展した約120のブースが並び、新そばの食べ比べを楽しんだり、越前がにをはじめとする旬の野菜、果物、魚介類、加工品を買い求めたりする人が列をつくった。家族でフグの雑炊を味わった福井市の公務員川畑順一さん(49)は「フグらしい繊細な味でおいしかった。小さい子どもも喜んで食べた」と満喫した様子だった。
23日は、神田川さんがプロデュースした「ふくいのカニ鍋」の販売や、第8回全国高校生食育王選手権などが行われた。
※越前かに、越前ガニ、越前カニなどの呼称もありますが、福井県は統一ブランド名として「越前がに」としています。