「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
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世界の食やライフスタイルを紹介する中国の雑誌の取材班が29日、福井県越前町小曽原の越前焼工業協同組合の直売所などを訪れた。秋に発行するカニ特集号で越前がにとともに取り上げ、福井の文化を中国で発信する。
訪れたのは「悦食(えつしょく)」という雑誌を発行する北京市内の出版社のシュー・チャオ社長ら3人。同誌は隔月刊で発行部数は約46万部ある。各国の食べ物や食器、暮らしなどを紹介している。昨年9月の京都などの特集号では、鯖街道にまつわる県内の商品や漁師らを取り上げたこともある。
カニ特集では、オーストラリアや米アラスカ州などとともに福井県を取材地に選んだ。26日から訪れ、県内の旅館や東尋坊なども取材している。県上海事務所の職員が随行している。
直売所「越前焼の館」での取材では、同組合の大瀧和憲営業課長から特徴を聞いた。並んでいる商品もじっくりと見比べ、皿やとっくりを購入、写真も撮った。
鯖江市うるしの里会館も訪れ、越前漆器も取材した同社長は「中国では手作りのものが少ない。越前焼も越前漆器もアジアの食べ物がよく合いそう」と話していた。30日まで県内各地を回り、31日に帰国する。