「越前がには日本で一番おいしいカニ」
田村幸一郎
明治期に高級料亭街として栄えた福井市の通称「浜町」の中で、当時の面影を残すたたずまいの「旬味 泰平」。1995年創業と歴史は浅いが、料理に対するこだわりは深い。4種類の塩と5種類の醤油を料理によって使い分け、四季折々の風景と時期に合わせた旬の魚や野菜をふんだんに取り入れたメニューを提供している。
「最近はカニ目当てのお客様が口コミで増えてきた」と杉田泰英社長は語る。数年前から越前町の越前がにを使用。その日のうちに揚がった生きたカニをお客さんの目の前で実際に見せてから調理する。1本の足を焼き、1本を刺身、残りをゆでたり-。他にもあんかけや雑炊など客の要望に応じる。
「他の地方のカニとはみそのうまみ、身の甘味が全然違う」のが越前がにの魅力と言い切るが、よりおいしく味わってもらうための工夫も欠かさない。カニを食べる前に、レンコンを擦って固め、揚げてあんかけにした「レンコンまんじゅう」や焼き魚などのあっさりとした料理を出す。「カニ料理だけだとすぐに飽きてしまう」からカニを引き立てる単品を間に挟みながら料理を楽しんでもらう。きめ細やかな心遣いと食材の持ち味を最大限に引き出す料理。最高級のおもてなしに出合える店だ。
所在地 |
〒910-0006 福井県福井市中央3丁目14-11 |
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TEL | 0776-25-4686 |
FAX | 0776-25-4686 |
駐車場 | 有り4台 |
アクセス | JR福井駅から徒歩10分 |
営業 | 定休日:日曜日・祝日・年末年始 営業時間 昼11:30~13:30 夜18:00~21:30(L.O.21:00) |