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刀根瑛昌
トップページ > ニュース > 2015年10月 > 越前がにおいしい地理的理由とは 福井の歴史考察本出版
「福井『地理・地名・地図』の謎 意外と知らない福井県の歴史を読み解く!」が実業之日本社から刊行された。
各都道府県ごとに地理や地名に秘められた歴史を紹介するシリーズの一冊。例えば、「福井」はもとは「福居」だったが、江戸幕府が松平家に発した御内書の記載ミスがきっかけで表記が改められたとされる。また、福井市の足羽山は明治時代までは愛宕山、木田山など別名でも呼ばれていたという。
このほか、日本海で捕れるズワイガニの中でも「越前がに」がおいしい地理的な理由や、歴史を測るものさしとなった水月湖の年縞(ねんこう)について説明。越前和紙や織物、眼鏡産業の歴史、若狭湾一帯が原発銀座となった理由など本県の産業に関する考察も満載だ。敦賀市生まれのフリーライター内池久貴さんが監修している。じっぴコンパクト新書。200ページ、864円。