「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 2014年3月 > 「越前がに」新鮮さ首都圏伝われ TV電話で「対面販売」
東京の福井県アンテナショップ2カ所と県内の鮮魚商や野菜生産者をテレビ電話で結び、首都圏の消費者に「対面販売」する県の事業が8日始まった。敦賀市の鮮魚商がこの日までに水揚げされた越前がにやアカガレイ、真アジなど、あわら市の野菜生産者がサラダ菜やカブなどを売り込んだ。
新鮮な福井の海や里山の幸を首都圏の消費者に届け、素材の良さをアピールして販路拡大を狙う。毎週火曜と金曜にふくい南青山291(南青山)、食の國福井館(銀座)で消費者や飲食店を対象に販売する。
当面は敦賀市の鮮魚商3業者、あわら、大野市の野菜生産3業者が参加。注文を受けた翌日には商品が届くようにする。
敦賀市の矢部海商は、同市大比田の直営店越前やべ清と両アンテナショップを結んだ。越前がにやグレ、オニエビなど十数種類の鮮魚が並ぶ売り場から、テレビ電話を通して女性連れに味の特徴や調理方法などを伝え、購入を呼び掛けた。
販売を担当した矢部海商の細川稔晃統括部長(44)は「鮮度がいい魚のおいしさは舌が覚える。北陸新幹線の開業を見据え、福井・敦賀に来てもらうきっかけにしたい」と話していた。
食の國福井館であわら市の園芸農家麻王伝兵衛さんから野菜を購入した女性客は「ネットを通じて生産者と話ができたので安心して食べられる。家に商品が届くのが楽しみ」と喜んでいた。