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越前がになど美食文化発信へ協会 伝統的食材や技術を次代へ

2013年11月16日

「福井ガストロノミー協会」を設立し、昆布だしなどを使った「福井料理」を披露する奥井会長(中央)ら=15日、福井県福井市中央3丁目の開花亭sou-an 福井県の豊かな土地や水に育まれた美食文化を国内外に発信しようと、県内の料亭や旅館、食品販売の経営者有志が15日、任意団体「福井ガストロノミー協会」を設立した。伝統的な食材や調理技術を洗練して受け継ぐ「福井料理」の確立を目指し、北陸新幹線金沢開業も見据えた観光誘客につなげる。

ガストロノミーは、フランス語で「美食家」を意味する言葉。協会は、敦賀昆布や越前がに、コシヒカリ、若狭かれいなどの食材が持つ本来の魅力を伝えるための新たな商品・料理を開発。福井固有の食を楽しむ文化を観光資源化し、県外からも食通を呼び込めるブランドとして打ち出す。

「和食」は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に12月に登録される見通し。食文化を見直す機運の高まりが期待され、時流にも乗った取り組みとして注目を集めそうだ。

会長は昆布製造販売の奥井海生堂(敦賀市)の奥井隆社長、副会長は越前和紙企画・販売の杉原商店(越前市)の杉原吉直社長が務める。発起人は2人に加え、料亭の開花亭(福井市)の開発毅社長、青果仲卸の大同青果(同)の吉田敏章社長、べにや旅館(あわら市)の奥村隆司社長、南部酒造場(大野市)の南部隆保社長の計6人。名誉顧問に日本ソムリエ協会の岡昌治会長を迎えた。

福井料理のお披露目の場として、年2回程度のレセプションを開催。第1弾として2月10日に発信力のある著名な文化人らを招き、開発したメニューを味わってもらう。企業・団体、個人の会員を順次受け入れ、商品・料理の取扱先を増やしていく。

この日の記者会見では、海外でも注目が高まっている昆布だしを使った鯛(たい)の酒蒸し、上庄里芋と越前がにのグラタンなど4品が披露された。

奥井会長は「京料理と加賀料理に挟まれ、福井の料理は独自性を打ち出せずにいたが、古くより都に多くの食材を運んできた歴史がある。守り続けてきた食文化を世界に発信したい」とあいさつ。開発氏は「質の高い“本物”の食を求める人たちを福井に呼び込みたい」と意欲を語った。


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