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刀根瑛昌
トップページ > ニュース > 2014年11月 > 冬の味覚の王様、越前がに漁解禁 福井県の越前漁港など活気
福井県が誇る冬の味覚の王様、越前がに漁が6日、解禁された。越前町の越前漁港には、午前9時ごろには一番乗りの船が帰港。その後も続々と船が戻り、時折雨の降る中、カニが満載されたトロ箱を船から降ろすなど待ちわびたシーズン到来に活気づいた。同港の初競りは午後5時から、坂井市の三国漁港では午後6時から始まる。
越前町からは5日夜に底引き船約50隻が出港した。解禁の6日午前0時から順次操業を開始し、初競りの時間めがけて続々と帰港。生きたズワイガニを水槽に入れたり、越前ガニブランドを証明する黄色いタグをつけるなど、船の関係者総出で作業にあたっていた。
帰港してきた船の関係者は「(少ないという)予想のわりには捕れたのでは」「ズワイ、セイコとも大きいのが去年より少なかったかもしれない」などと話していた。
越前がにの漁期は、ズボガニが昨シーズンから8日間短縮され、来年2月1日~3月12日まで。漁期の短縮は2年連続となる。ズワイは6日から来年3月20日、セイコは6日から12月31日までとなっている。
県の調査によると、本県沖合での今シーズンの予想漁獲量は、雄のズワイが「昨シーズンより、やや少ない」、雌のセイコは「昨シーズン並みか、やや少ない」。天候にも左右されるが、漁獲量が少なくなると一般的に単価は上昇するため、全体で昨シーズンより高値も予想される。