冬の味覚の王「越前がに」　１１月６日解禁

　黄色いタグが目印の雄のズワイガニは、冬の味覚の王様として全国の産地からも一目置かれる。天皇、皇后両陛下をはじめ皇室に献上されることで有名で、１９８９年には県の魚に指定。今年９月には、国が地域の農林水産物や食品をブランドとして保護する「地理的表示（ＧＩ）保護制度」の対象に登録された。

　暖流と寒流がぶつかる漁場は餌が豊富で、港と漁場が近いのが売り。今年も１１月６日の解禁が待たれる。漁期は翌年３月２０日まで。

　庶民にもなじみ深い雌の「セイコ」から、雄の最上級ブランド「極」まで価格帯もさまざま。脱皮間もない雄の「ズボガニ」も県民に愛されている。