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中瀬康雄
トップページ > ニュース > 2013年11月 > 修学旅行で越前がになどPR映像 丸岡中生徒が新宿アルタ
福井県坂井市の丸岡中3年生は首都圏を訪れる修学旅行に合わせ3日、JR新宿駅東口の「アルタビジョン」で自主制作した市のPR映像を放映する。生徒たちは「多くの誘客につながれば」と期待している。修学旅行生がアルタビジョンをご当地PRに使うのは初めてという。
「心に強く残る『感動』の修学旅行にしよう」と生徒たちが発案。学校側が旅行会社に働きかけて実現した。映像は旅行初日の3日午後5時39分15秒~、同5時47分30秒~の2回、それぞれ2分間流れる。
きっかけは、2年時に校外学習で金沢に出掛けたときに行ったアンケート調査にある。坂井市や丸岡の名称、各種イベント、名物などが隣県なのにあまり知られていないことが分かった。修学旅行に向け、7クラスそれぞれで「感動企画」を討議。数多く出た案の中から、アルタビジョン活用企画が採用された。
映像は「福井県坂井市立丸岡中学校」の文字テロップの後、3年生全員の校歌合唱から始まる。歌声をバックに「私たちが誇るすばらしいもの」として、クラスごとに▽越前からみそば▽越前がに▽一筆啓上▽マジックテープ▽織ネーム▽東尋坊▽丸岡城―を順に紹介していく。マジックテープは丸岡に生産シェア日本一を誇る企業があるからなど、七つの題材はすべて生徒会や各級長らでつくる実行委員会を中心に選んだ。
最後は、全員が福井弁でにこやかに「待ってるでのー」と来訪を呼び掛ける。生徒会長の中舎由綺帆さんは「丸中の明るい雰囲気が伝わる映像に仕上がった。坂井市に訪れる人がどんどん増えてほしい」。学年主任の平田昌彦教諭は「多くの人に坂井市、丸岡のことを知ってもらうきっかけになれば」と話している。
アルタビジョンは縦約7・2メートル、横約12・8メートルのフルハイビジョン画面。ビジョン前は1日平均20万人以上が行き交い、77%が映像に注目するという。当日は3年生と随行の教職員計約230人が現地で映像を楽しみ、人々の反応を確かめることにしている。