長年の経験と技術でカニの居場所探る
中野良一
トップページ > ニュース > 2014年8月 > カニの赤ちゃんゆらゆら 越前がにミュージアム(福井県越前町)でふ化
福井県越前町厨(くりや)の越前がにミュージアムで、ズワイガニのふ化が進んでいる。体長約3ミリの赤ちゃん(幼生)が水槽の中で粉雪のように漂い、来館者を楽しませている。
赤ちゃんは「第1期ゾエア」と呼ばれる、ふ化してから約1時間後に脱皮した状態の幼生。半透明の白い体に4本の触角があるのが特徴で、プランクトンを食べて成長する。約3カ月かけて数回脱皮した後、稚ガニになるという。
同ミュージアムによると、今年は例年より1カ月遅い2月上旬からふ化が始まり、3月末まで続くとみている。大間憲之主任研究員は「越前がにも最初はこんなに小さい状態であることなど、新たな発見を見つけにきてほしい」と話している。