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池野政義
トップページ > ニュース > 2014年8月 > 来季越前がに解禁時に再オープン 福井市の国民宿舎「鷹巣荘」
福井県福井市は19日、老朽化し休館中の国民宿舎「鷹巣荘」(蓑町)について、来年1月に耐震改修工事に着手し、越前がに漁解禁に合わせ11月上旬の再オープンを目指すことを明らかにした。消費税増税などを考慮し、12月定例市会に宿泊料金などを引き上げる条例改正案を提出する。
(土山実穂)
市会産業活性化対策特別委員会で説明した。耐震改修工事で現在の3階建てから2階建てにする。客室は22室(定員92人)から12室(同48人)に減らし、2階の客室にトイレを新設。内外観も改装する。事業費は本年度と来年度で約3億3000万円。
市は入浴と宿泊、大広間などを使う休憩の料金引き上げを検討。宿泊では1人当たり1千円以内の増額に収めたいとしている。
指定管理者は、改正案が可決されれば12月下旬から募集する。来年の6月定例市会を経て決定し、7月から宿泊の予約受け付けを始める計画。指定管理期間は来年7月から20年3月末まで。。
鷹巣荘は温泉付きの観光宿泊施設として1969年にオープンした。40年超が経過し建物が老朽化。市は一時取り壊しを計画したが2012年11月に、減築・耐震補強し運営を継続する方針を固めた。観光客数の減少を背景に一部の地元旅館業者から運営継続に反対意見が出たが、市が説明し理解を得た。
また市は、越廼地区にある市ガラガラ山総合公園(赤坂町、居倉町)再整備の基本設計概要についても説明した。各キャビンに温泉を引き込み、ドッグランや遊具広場を設ける。15年度に着工し、16年度に指定管理者による開園を目指す。
市観光推進課は「風光明媚(めいび)な越前海岸は市の観光拠点の一つ。北陸新幹線金沢開業を見据え、魅力アップに向け資源の磨き上げを進めたい」と話している。