競り落とすには度胸が必要
中橋睦男
トップページ > ニュース > 2014年8月 > 観光PRへ越前がにの動画制作中 福井県坂井市観光連盟が着手
福井県坂井市観光連盟は、ホームページ(HP)で東尋坊の様子をリアルタイムで流すサービスを始めた。動画投稿サイトで配信する越前がにの動画の制作も進めるなど、インターネットメディアを活用した観光PRに積極的に取り組んでいる。担当者は「観光客に坂井市へ来てもらう動機付けの手段として有効に活用していきたい」と話している。 (高村友基)
同連盟はことし8月初め、東尋坊の岩場や日本海が望める商店の屋上にウェブカメラ1基を西方に向けて設置。10秒ごとに更新される画像をHPで無料配信している。
11月末までの約4カ月間のアクセス数は約1万8300件と好評。同連盟事務局長の三原正太郎さん(43)は「景観や天気の確認など情報収集のために利用する人が多いのでは」と分析する。
画像は24時間、自動更新される。「パンフレットなどに掲載された東尋坊の写真は、年に数回しか見ることができないお化粧した姿」と三原さん。白波が激しく岩場に打ち付ける冬の東尋坊や、観光遊覧船が行き交う穏やかな夏の海など季節ごとに情景は異なる。「リアルタイムで見てもらうことで、訪れたことがない人には東尋坊の素晴らしさを知ってもらい足を運んでもらえるように、訪れたことがある人には違う魅力を発見してもらい、リピーターにつながれば」と期待する。
このほか、同連盟は越前がにをPRする約4分間の動画を制作中。漁や競りの様子、漁師へのインタビュー、カニ料理の紹介などを盛り込んだ動画に仕上げる予定。今月末から動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信することにしている。
同連盟は、丸岡城へのウェブカメラの設置も検討している。三原さんは「手に取れる観光パンフレットなども必要だが、まずは坂井市へ行きたいと観光客に思わせることが大事」と話していた。
同連盟のHP=http://kanko-sakai.com/