「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 2013年12月 > 神楽坂で越前がに試食も 福井の食文化発信催し
福井県の食文化や旬の味覚を発信する「ドーンと福井in神楽坂 越前・若狭まつり」(県、若狭湾観光連盟主催、福井新聞社共催)は23日、東京都新宿区の神楽坂通りで開幕した。越前がにや若狭ぐじの試食販売や時代行列など多彩なイベントを繰り広げ、歴史情緒あふれる神楽坂の街を舞台に「福井ブランド」をアピールした。24日まで。
神楽坂は、江戸時代に小浜藩主の酒井忠勝が屋敷を構えた地で、通りは江戸城に続く登城道として整備された。坂を上った矢来公園には「小浜藩邸跡」と記された石碑が建ち、本県とのゆかりが深い。イベントは2008年から開かれている。
メーン会場の赤城神社で行われたオープニングセレモニーで、伊藤惠造・県観光営業部長が「地元のおいしい食材をたくさん持ってきた。大勢の人に味わってもらい福井の食を満喫し、福井にも足を運んでほしい」とあいさつした。
境内や通りには16のテントが並び、越前がにや焼き鯖寿司(さばずし)、福井梅の梅干しなど特産品の試食・販売が行われたほか、「若狭路浪漫教室」と銘打った鯖のへしこを使った料理教室が開かれた。「ふくいブランドコーナー」では、県立恐竜博物館の大型肉食恐竜アロサウルスの頭骨標本や化石が展示され、家族連れの人気を集めていた。
時代衣装姿の一行が通りを練り歩く「登城行列」も行われ、酒井忠勝や徳川家光役の人たちがやりを持ち、弓持ちを引き連れかつての登城の光景を再現。沿道では大勢の人たちがカメラを構え、熱心に見入っていた。(佐藤哲也)