トップページニュース > 越前がにで活気も底引き船苦境 三国、経営苦しく廃業も

越前がにで活気も底引き船苦境 三国、経営苦しく廃業も

2014年11月22日

解禁日の漁港。地元漁師は厳しい経営の中、操業を続けている=11月6日、福井県坂井市の三国漁港 福井県が誇る冬の味覚の王様、越前がに。6日の漁解禁以降、坂井市三国町内には味覚を求め県内外から観光客らが訪れている。一方で、地元漁師には燃料費の高騰などが重くのしかかり、厳しいやりくりが続いている。市は10月から燃料に対する助成を始め、三国港機船底曳網(そこびきあみ)漁協も甘エビのブランド化による収益力強化を探っている。現状を追った。

同漁協は1949年設立。最も多いときは40~50隻が所属。越前がにをはじめ、甘エビやアカガレイなど多くの海の恵みを県内外に届けてきた。しかし漁業離れや燃料の高騰などから所属船は年々減少。99年には16隻、2001年には13隻に。ことし5月にはさらに2隻が廃業し11隻となった。

◆  ◆  ◆ 

同漁協の99年からのまとめによると、99年に1リットル当たり30円台で推移していた燃料費は、昨年には約3倍まで高騰。一方、水揚げ額は昨年、99年比で約2割減となった。漁船に定められた5年に2回の定期点検では計約2千万円かかる船もあり、その費用も経営を圧迫。エンジンなどの機器の更新もままならないという。同漁協の浜出征勝組合長は「燃料費は各船、年間1500万円ほど掛かる。全船どん詰まりの経営。このままでは次々廃船が出てくる」と不安視する。

状況を重く見た坂井市は同漁協をはじめ、三国港、雄島の3漁協に対し昨年の実績を基に、燃料費の約1割に当たる1リットル当たり10円の助成計809万円(10~3月)を9月補正で計上した。市では、重油高の推移を見ながら来年度以降の助成も検討していくとしている。

◆  ◆  ◆

各船の経営の柱はなんと言ってもカニ漁。最盛期の11~1月の3か月で、年間総水揚げ額の大半を占める。カニに次ぐ水揚げ額を占める甘エビの漁獲が少ない春先や夏場は全体水揚げも少なく、カニ漁によるプール金でやりくりしている。

同漁協では、三国港に水揚げされる甘エビの知名度を上げ、販路開拓による収益増を試みている。鮮度を保つのに優れた窒素氷を使用し、ことし5月を初回に9、10月と計約2万匹を試験的に東京のすし店に送り、好評を得た。浜出組合長は「魚価を上げるのが最重要課題。カニも徹底的な品質管理で、ブランド価値を高めていきたい。船をやめたい漁師は1人もいない」と話している。


関連するニュース

全て見る

おすすめの宿

おすすめの宿一覧

べにや

べにや

数寄屋造りの歴史が香る温泉宿。美しい庭を眺めながら「源泉掛け流し」の露天風呂と、贅沢な越前がにの懐石料理をご堪能ください。

越前の宿 うおたけ

越前の宿 うおたけ

熟練の仲買人が営む宿で、越前がにの新鮮さは折り紙つき。自慢の展望温泉にゆったりとつかり、ご褒美のひとときをあじわえます。

割烹旅館 越前満月

割烹旅館 越前満月

広大な敷地にわずか9室をしつらえた木造平屋造りの宿。広々とした部屋、和の庭園、贅を尽くした露天風呂付客室がお迎えします。

おすすめの料理店

おすすめの料理店一覧

らでん

らでん

越前がにを極めて30年以上。県内一のかに問屋が営む日本食レストランで、越前海岸と同じ最高の鮮度と味のカニを楽しめる。

開花亭

開花亭

国指定有形文化財に選ばれた歴史ある老舗料亭。ここでしか出会えない、職人技が光る贅の限りを尽くした越前がに料理を堪能できます。

長者町 いわし屋

長者町 いわし屋

心づくしの越前がに料理を味わえる福井駅近くの老舗。夜のコースから昼食まで伝統と格式あふれる落ち着いた雰囲気とおもてなしでお迎えします。

越前がに職人

一覧

「かにまつり」のPRに奔走

池野政義

詳しくはこちら

越前ガニのおすすめ料理

おすすめ料理一覧

ズワイガニの甲羅盛り

ズワイガニの甲羅盛り

1人分

太い足の身をたっぷりと甲羅に乗せた迫力の一品 【動画あり】

越前かにニュース (月別アーカイブ)