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池野政義
トップページ > ニュース > 2014年12月 > 福井県農家や鮮魚店→アンテナ店 東京にTV電話で販売へ
福井県は11月上旬から、東京にある県のアンテナショップ「ふくい南青山291」「食の國福井館」と県内の鮮魚店や農家をインターネット回線のテレビ電話で結び、首都圏の人に新鮮な魚介類や旬の野菜を対面販売する新サービスを始める。配送料の一部を県が補助し、翌日には商品を顧客に届ける。県は「新サービスを通じて本県の新鮮な食材の良さをまずは知ってもらい、その後の販路拡大につなげたい」としている。
県産業政策課によると、都道府県のアンテナショップでテレビ電話の対面販売サービスは全国初の試み。
アンテナショップの売り場と県内鮮魚店、農家側それぞれのパソコンをインターネット回線で結び、リアルタイムで対面販売する。テレビ電話を通じて売り手はその日のお薦め品や鮮度をアピールでき、買い手は店頭と同じように商品に対する質問や値段交渉などが可能になる。鮮魚ならば「3枚に下ろして発送を」といった注文にも対応するという。
販売は両アンテナショップともに週に2回。1回の販売は2時間程度を予定している。県内の鮮魚店、農家それぞれ3~4軒が日替わりで登場する。
サービス開始は越前がに漁解禁の11月6日前後を目指す。野菜は旬を迎えるサツマイモやサトイモを販売する予定で、季節に応じて回線を結ぶ農家が交代する。
本年度は配送料の3分の2、来年度は3分の1を県が負担してサービスの利用を促す。県は必要経費として9月補正予算案に約360万円を計上している。
同課は「一般の消費者はもちろん、本県ゆかりの首都圏の飲食店にも広く利用を呼び掛け、その後の直接取引のきっかけにしたい」としている。