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刀根瑛昌
トップページ > ニュース > 2014年12月 > 神楽坂で越前がに、水ようかん 福井の食を試食販売、酒も
福井県の食文化や旬の味覚を首都圏の人たちに紹介する「ドーンと福井in神楽坂 越前・若狭まつり」(福井県、若狭湾観光連盟主催、福井新聞社共催)が23日、東京都新宿区の神楽坂通りで開幕した。越前がに、水ようかんなどの試食販売や、時代行列といった多彩なイベントを繰り広げ、歴史情緒あふれる神楽坂の街を舞台に「福井ブランド」をアピールした。24日まで。
神楽坂は、江戸時代に小浜藩主の酒井忠勝が屋敷を構えた地で、通りは江戸城に続く登城道として整備された。坂を上った矢来公園には「小浜藩邸跡」と記された石碑があり、福井県とゆかりが深い。昔ながらの石畳が残り、街歩きのメッカとして全国から観光客が訪れる神楽坂で福井をPRしようと、2008年からイベントを開いている。
メーン会場の赤城神社で行われたオープニングセレモニーで、佐々木康男県観光営業部長が「来年3月には北陸新幹線が金沢まで開業し、首都圏と北陸がぐっと近くなる。ぜひ福井に足を運び、食や恐竜など福井の魅力を満喫してほしい」とあいさつ。小浜市の松崎晃治市長も駆けつけ、来年イタリアで開幕するミラノ国際博覧会に出展することや、子どもに和食文化を伝える「キッズ・キッチン」など同市が掲げる「生涯食育」の取り組みを紹介した。
境内や通りには16のテントが並び、焼き鯖寿司(さばずし)や福井梅の梅干し、地酒など特産品の試食・販売が行われた。出張「キッズ・キッチン」では、地元の園児ら約30人がへしこ入りのおにぎりやみそ汁作りに挑戦。県立恐竜博物館の大型肉食恐竜タルボサウルス・バタールの頭骨標本や、恐竜のふんの化石も展示され、家族連れらの人気を集めた。
時代衣装姿の一行が通りを練り歩く「登城行列」では、酒井忠勝や徳川家光役の人たちが弓持ちを引き連れ、かつての登城の様子を再現。沿道では多くの人がカメラを構え、熱心に見入っていた。
※越前かに、越前ガニ、越前カニなどの呼称もありますが、福井県は統一ブランド名として「越前がに」としています。