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中瀬康雄
トップページ > ニュース > サバならぬシイラのへしこも認定 「ふくいの恵み」商品一堂
福井市は、市内34事業者の農林水産加工食品80点を「ふくいの恵み」商品に選び29日、認定証を交付した。2009年度に開始してから初めて認定基準や申請資格を見直し、福井らしさに重点を置いて選び直した。福井国体や北陸新幹線県内延伸を見据え、福井の魅力として食の発信に力を注ぐ。
地産地消や販路拡大を後押しするため、市は「ふくいの恵み」認定事業をスタート。ほぼ毎年審査を行い、味や安全性など一定の基準を満たす加工食品計94点を認定してきた。
ブランド力を高めようと本年度は認定基準などを見直した。対象商品はこれまで「主原料は市内・県内産」としていたが、今後は、食材だけでなく歴史、文化など福井の地域資源を活用した加工食品とし、認定基準に福井らしさを加えた。 認定商品は、水ようかん、はまなみそ、越廼地区で捕れたシイラのへしこ、美山地区産もち米を使ったかき餅、県産コシヒカリの米粉カステラ、ミディトマト「越のルビー」のドレッシングなど多彩。申請された91点の中から、学識経験者や流通業者ら5人が審査した。今回の認定期間は2015年度末まで。
この日は市役所1階の市民ホールで認定証交付式が開かれた。山田義彦副市長は「福井の強みは豊かな自然が育んだ食。(北陸新幹線金沢開業などの)機を逸せず販売とPRを強化したい」とあいさつ。事業者を代表して、県産そば粉などを使った菓子が認定された「GAIA」の石内ももよさんが認定証を受けた。
審査委員長の北島啓嗣県立大准教授は「どれも福井の顔になれる商品。これからがスタート」と講評した。この後、同会場で販売会があり市民や市職員らでにぎわった。
事業者は認証マークを付けて販売できるほか、専門家による技術指導などが受けられる。一部の商品はJR福井駅西口の県産品ショップ「ファーレふくい」などで販売している。市のホームページでも確認できる。