「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 2014年4月 > 故宇野さん、越前がに食べ方指導 劇団民藝創設者写真展始まる
福井市出身の俳優、演出家で劇団民藝の創設者、故宇野重吉さんの足跡をたどる写真展(福井新聞社共催)が11日、福井市役所1階の市民ホールで始まった。演劇や福井、家族に深い愛情を注いだ宇野さんの人柄が伝わる内容になっている。15日まで。
宇野さんを慕う市民や県演劇連盟関係者らでつくる顕彰事業実行委員会が功績を伝えようと、2008年から毎年開いている。来年生誕100年を迎えるに当たり、略歴をまとめて作品のチラシを添えたり、例年より古里福井で撮影した写真を増やすなど充実。78枚のパネルを展示した。
劇団民藝創立時の旗揚げ公演「かもめ」(1950年)や初演出をした「運命」(59年)、全国巡回した「三年寝太郎」(86年)など、生き生きと演じる姿をモノクロ写真で紹介。台本を読むまなざしや稽古で指導する姿から、芝居に対する情熱が感じられる。
自宅でこたつを囲み、父として子どもたちを見つめる表情や、大野市の川で魚を釣り上げ満足げな様子、劇団仲間に越前がにの食べ方を指導する姿など、貴重なオフショットも並んでいる。