漁船と連携し品質を判断
田村幸次
トップページ > ニュース > 2014年4月 > 越前がに、東京・銀座で人気 アンテナショップが好調
昨年4月に東京・銀座にオープンした福井県のアンテナショップ「食の國福井館」が好調だ。オープンから昨年11月までの8カ月間の総売上高は約5800万円。冬場に入り、越前がになど本県を代表する季節の味覚などが人気で、県は初年度の目標1億円の達成に期待している。
食の國福井館は、福井の食の発信を目的に「ふくい南青山291」に続く都内2店目としてオープン。延べ床面積99平方メートルで、鯖(さば)のへしこ、福井梅の梅干し、昇竜まいたけなど旬の食材を専門に扱っている。
昨秋からは週2回、県内の鮮魚店や農家とインターネット回線のテレビ電話で結び、対面販売するサービスを始めた。通常は店頭で扱えない海産物の販売もできるようになり、売り上げアップにつながっている。
冬に入ってからは越前がにのほか、水ようかん、里芋などの売れ行きがよく、昨年12月の1日平均の売上高は25~30万円で推移。4~11月より5万円程度アップしたという。
昨年11月末現在の来店客数は合計約5万8千人。金額でみた売れ筋ランキングは、あげ、焼き鯖寿司(ずし)、おろしそばの順だった。
県産業政策課は「天候に左右される部分はあるが、冬場の売り上げの伸びで年度目標は達成できるだろう」としている。県はテレビ電話の対面販売を行う県内企業も随時募集している。
一方、ふくい南青山291の昨年11月末現在の売上高は約9500万円で、前年度比100・6%だった。