「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 2015年2月 > 台湾に越前がになど若狭路PR 敦賀市などに取材ツアー
台湾の旅行メディアなどの記者やカメラマンを招いた若狭路取材ツアーの一行が2日、福井県敦賀市を訪れ気比神宮や博物館通りなどを視察した。参加者は「福井県は台湾で知名度が低いので、名所や食べ物を詳しく取材して紹介したい」と話している。5日までの日程で嶺南6市町の観光スポットなどを巡り、冬の若狭の味覚を味わう。
原発長期停止を受け、立地地域の経済活性化を図る経済産業省の「地域のじまんづくりプロジェクト」の一環。嶺南地域の観光情報を発信してもらい、外国人誘客につなげようと、県と嶺南6市町が共同で実施した。台湾の旅行業界誌、旅行雑誌、一般紙、広告代理店の計7社10人が参加した。
敦賀市では観光ボランティアつるがのメンバーが出迎え、気比神宮を案内した。一行は、参道の赤い大鳥居が厳島神社(広島県)、春日大社(奈良県)とともに「日本三大鳥居」であることや、境内内の「長命水」にまつわるエピソードの説明を聞き、次々とカメラで撮影していった。
この日は、気比の松原や博物館通り周辺のほか、三方五湖ジェットクルーズを楽しんだ。日本留学の経験がある広告代理店社員の呉書綺(ウスーチー)さん(31)は「福井は海鮮料理がおいしいと聞いている。寺社などにも理解を深め、送客につなげたい」と話していた。
3日は美浜、若狭町を中心に三方五湖レインボーラインなど、4日は小浜市の風情ある町家が並ぶ三丁町など、5日は若狭高浜ひなまつり(高浜町)などを見学・取材する。各宿泊地では越前がにや若狭フグ、若狭牛などの料理が提供され、各市町の担当者らが観光資源をアピールする。