越前がにならおまかせ
納谷一也
トップページ > ニュース > 2019年5月 > 厳選越前がに皇室へ 献上15匹を坂井で調理
皇室に献上する越前がにの調理が15日夜、坂井市の鮮魚店で行われた。天皇陛下が4月に退位されるため、平成では最後。厳選されたズワイガニ15匹が、16日午後に天皇、皇后両陛下をはじめ皇室に届けられる。
献上は1922年に始まり93回目。同市三国町の鮮魚店4軒が持ち回りで調理しており、今年は「伊野魚問屋」が担当した。
この日、三国港で水揚げされた中から、体長約80センチ、重さ約1・3キロの15匹を選んだ。同市三国町宿1丁目の作業場で伊野勝博代表(67)と従業員2人が調理に当たった。真水でしめた後、30分ほど釜ゆですると鮮やかな紅色に。冷ましてから形を整え、丁寧に箱詰めした。
越前がには昨年、国の「地理的表示(GI)保護制度」の対象に登録された。献上するカニにも今回初めて「GIタグ」が取り付けられた。伊野代表は「色つやが良く形もきれいな極上品を味わっていただきたい」と話していた。県職員が両陛下、皇太子家、秋篠宮家、常陸宮家、三笠宮家へ届ける。