競り落とすには度胸が必要
中橋睦男
トップページ > ニュース > 2015年1月 > 寒ブリ初網から大漁、美浜2千匹 漁師笑顔、小浜でも650匹
冬の味覚、寒ブリが若狭湾で大量に水揚げされている。4日は福井県美浜町日向漁港で約2千匹、小浜漁港で約650匹が捕れた。「初漁で大漁とは縁起がいい。良い年になりそう」と漁師らは喜んでいる。
若狭湾の寒ブリ漁は12月上旬からの冬場がシーズン。小浜市宇久(うぐ)の沖合約2キロで同日午前4時すぎ、「宇久定置網」の浦谷俊晴代表(45)らが、今年初の定置網を引き揚げる「初網起(はつあみお)こし」に臨んだところ、大量の寒ブリが入っていた。
漁業関係者によると、小浜漁港で寒ブリの水揚げ量が1日数百匹にのぼるのは数年に1度ほどという。
小浜漁港でクレーンを使って漁船から水揚げされ、素早く仕分けられた。一報を聞きつけ集まった関係者らは「まるまると太っている」「すごい量やな」と驚きの声を上げ、港は活気に沸いた。
一方、日向漁港で水揚げされた約2千匹は、大半は10~12キロ以上の大物で、大きいもので19キロあった。日向漁協の金谷邦組合長(69)によると、近年は1日で多くても千匹程度だった。昨年末は300~500匹揚がる日があり、「年明けに大きな群れが来ると思っていた。寒ブリは高価で見た目も豪快。漁師冥利(みょうり)に尽きる」と笑顔で話していた。