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納谷一也
トップページ > ニュース > 2015年1月 > ぷりぷり若狭すっぽん、絶妙な脂 若狭町、養殖場出荷ピーク
冬の鍋の具材として需要があるスッポンの出荷が、福井県若狭町海士坂の「若狭すっぽん養殖場」で最盛期を迎えている。この時季のスッポンは適度に脂がのり、飲食店やギフト用に人気があり、県内をはじめ全国に発送されている。
養殖場を経営するのは藤川貴浩さん(38)。同町の合併を機に特産品開発と観光の一助にしようと、県外で技術を学び、2008年11月から養殖を始めた。
若狭すっぽんは、三方地域特産のウナギや地元の魚のあら、無農薬米の米ぬかなどを餌にしている。鳥羽川上流のきれいな淡水で育てるため、クセや臭みのない肉質が特徴。コラーゲンが豊富で、滋養強壮に良いと飲食店などから評判という。
40平方メートルのハウス内で約500匹を養殖している。3、4年かけて重さ1キロほどになったスッポンを出荷する。スッポンは、秋の終わりから春の初めごろまで冬眠するため、この時季は脂を蓄えている状態という。注文が入ると、藤川さんは水槽の中で冬眠中のスッポンを網で捕まえていた。
藤川さんは「水や餌にこだわって育てたスッポン。『臭そう』という先入観が強いが、おいしいスッポンを1度味わってほしい」と話している。
だし汁がついた鍋セットは、150グラム(1、2人前)が5千円、900グラム(6、7人前)が1万5千円など。自然薯(じねんじょ)そばやそうめんとのコラボ商品もある。問い合わせは藤川さん=電話080(2952)1823。