競り落とすには度胸が必要
中橋睦男
トップページ > ニュース > 2015年1月 > 「小鯛のささ漬け」樽詰めピーク 小浜、ほんのり桜色
食欲をそそる、ほんのり桜色―。贈答用として人気の高い若狭の特産品「小鯛のささ漬け」作りが、福井県小浜市内の加工会社で最盛期を迎えている。酢や砂糖などを混ぜた調味液に漬けられたレンコダイの身を、杉樽(たる)に一枚一枚手際よく詰め仕上げていく。樽詰めは年末まで続けられる。
同市川崎1丁目の加工会社では、小浜湾など近海で捕れたレンコダイを3枚におろし、塩を振って冷蔵庫で一晩寝かせる。塩出しした後、独自に配合した調味液に漬けている。
作業に当たっている田中文子さん(67)は「(味付けは)各店によって違う。うちは表面を白っぽく、中身は生っぽく仕上げている」と教えてくれた。
8日は酢の香りが漂う作業場で、社員5人が約170個を樽詰めした。畳1畳分の作業台には、調味液をくぐらせたレンコダイの身が山盛りになっていた。
重さを量ったり、昆布やササの葉と一緒に詰めたりと、全て手作業。田中さんは「みんなで一つのものを作り上げていくんです」と手を休めずに話した。
そのまま食べてもおいしいが、すしネタやてんぷら、吸い物に入れてもいいという。
注文のほとんどがお歳暮用で、多い日は300個を製造する日もあるという。関東を中心に全国へ出荷する。
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