福井県南越前町河野の河野シーサイドパークで17日、開幕した「第42回
水仙まつり」。会場一帯を覆うように設置された大型テント内には、地元商店など22店舗のブースがずらり。
水仙の甘い香りやカニ汁のおいしそうなにおいが漂う中、越前海岸の冬の幸を求める大勢の来場者で熱気に包まれた。
同会場で18日まで開かれている「荒波フェスタ」では、水仙娘が水仙を無料で配った。大阪市から家族3人で訪れた小島あけみさん(50)は水仙を受け取り、「玄関に飾って香りを楽しみたい。海鮮をたくさん食べて帰ります」と話していた。18日にも午前と午後の2回に分け、水仙計400束を配る。
テント内の各ブースには、越前がにやイカ焼き、干物といった海産物などが並んだ。セイコガニが丸々1匹入ったカニ汁のブースには、もくもくと立ち上る白い湯気に引かれて来場者が列を作り、午後には売り切れる人気ぶりだった。
大野市から訪れた桑原圭さん(37)と妻の愛美(あいみ)さん(31)、息子の奏士(かなと)ちゃん(2)の家族3人は、カニ汁やおろしそばなどを味わい満足そう。「夜ごはん用に越前がにを買って帰りたい」と笑顔で話していた。
まつり期間中は、南越前、越前両町、福井市で、水仙や海の幸を満喫できるツアーや物販、展示会など多彩なイベントが繰り広げられる。
越前町厨(くりや)の道の駅「越前」駐車場では1月14、15日に物販ブースが並ぶ「水仙・カニフェア」があり、福井市の福井新聞社本社では1月20~23日に「水仙いけ花展」が開かれる。
南越前、越前両町の味覚や水仙を満喫できる有料バスツアーも20日~1月9日に5回運行する。23日以降の4回はまだ空きがある。参加希望者は越前町観光連盟に申し込む。問い合わせは、南越前町河野観光協会=電話0778(48)2240、越前町観光連盟=電話0778(37)1234。