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刀根瑛昌
トップページ > ニュース > 2014年6月 > 焼き鯖寿司29・1mに挑戦 越前がになど「味の祭典」
越前がになど秋を彩る福井県自慢の食材を集めた「ふくい味の祭典」が16日、福井市の県産業会館で始まり、巨大焼き鯖寿司(さばずし)作りに親子連れら約80人が挑戦するなど多くの来場者でにぎわった。県の「ふくい味の週間」のメーン行事で、県産品の魅力と地産地消、食育の取り組みを17日まで広く発信する。(西脇和宏)
「ふくい(291)」にちなんだ長さ29・1メートルの焼き鯖寿司作りには、約30キロの県産コシヒカリを炊いた寿司飯と、北陸沖で捕れたサバ約130匹を用意した。プロの職人から家庭でおいしい寿司飯を作るコツを聞いた後、参加者はラップを敷いた巻きすの上に、焼き鯖と大葉を一直線に並べ、かんぴょうやしょうが、ごまが入った寿司飯を載せていった。
巻きすで形を整え、「せーの」の掛け声で一斉にひっくり返すと、きれいな焼き鯖寿司が完成、会場から大きな拍手が送られた。福井市の田中美佳さん(9)は「巻くところが面白くて、うまくできた。魚が大好きなので早く食べたい」と笑顔を見せた。
県内小中学校の給食が味わえるレストランにも行列ができた。メニューは嶺北と嶺南の2種類で、児童生徒に人気の品から栄養教諭や調理員が投票で決めた。「秋野菜のごまみそあえ」「越のルビー」「福井梅と青大豆のごはん」「ふぐとさつまいものケチャップあえ」などを提供した。
福井市の自営業越田賢一さん(35)は「自分たちの時代の給食に比べ、味付けは似ているが、とても工夫されている。懐かしさ半分、新しさ半分」と話し、盛んに箸を動かしていた。
会場には約120のブースが並び、新そばや越前がに、旬の農産物、地魚を求める買い物客で込み合った。越前市白山・坂口地区を中心とした「コウノトリ呼び戻す農法部会」の無農薬米や、シカ、イノシシの肉を使ったジビエ料理が目を引いていた。
17日は全国高校生食育王選手権、全日本素人そば打ち名人大会などが開かれる。