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池野政義
トップページ > ニュース > 2011年2月 > 雌ガニの交尾は一生に1回?(越前がにQ&A)
各産卵に先だち、交尾しますから、複数回です。
雌ガニは精子をたくわえておく一対の袋(貯精袋)を持っていて、親になる脱皮の直後、甲羅(こうら)がまだやわらかいときに交尾をし、精子を受け取ります。その精子は交尾直後の産卵に使われますが、使い切れずに残ります。ですから、交尾をする必要がないと考えられました。また、2回目以降の産卵のときには脱皮を伴いませんから、甲羅が硬く、交尾をできないとも考えられたのです。
しかし、最近になって、2回目以降の産卵に先立ち、毎回交尾をすることが確認されました。ただし、雄ガニとめぐり合わなければ、貯精袋にたくわえてある精子で受精させることができます。
ですから、基本的には、毎回の産卵に先立って交尾が行われます。しかも、複数の雄ガニと交尾することも観察されています。
(情報提供:越前がにミュージアム)