「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 2006年7月 > ズワイガニの高級ふりかけ販売へ 開花亭(福井市)が商品化
料亭の開花亭(福井県福井市中央3丁目、開発毅社長)はズワイガニを使った高級生ふりかけを商品化し、7日披露した。東京の百貨店・銀座三越で限定で販売を始めた。
商品名は「蟹(かに)の淡(あわ)雪(ゆき)」で、ズワイガニの足の身をじっくりと時間をかけて日本酒で煎(い)り、綿毛のようにふわふわとした状態に仕上げた。
珍味としてそのまま食べてもいいが、ご飯にかけたり、冷ややっこの薬味、パスタのトッピングなど多様な食べ方を提案している。カニの風味と溶けるようなような食感が特徴。
開花亭では、商品化する以前から、メニューの一つとしてご飯とともに出していた。三越のバイヤーの目にとまり、商品化することになった。ただ料亭では越前がにを使っているが、商品では価格が高くなりすぎるため、国内産の近海のズワイガニを使い価格を抑えた。11月下旬に銀座三越で開かれた福井フェアでも好評を得た。
1袋70グラムで1365円。「蟹の淡雪」はメーンのカニ身だけの商品ほか、昆布入り、のり入りの3種類をそろえた。1袋にズワイガニ1・5匹分の足の身を使用しているという。
量産できないため、当面は銀座三越のみでの販売となる。福井フェアを企画した県観光営業部は「カニを通して幅広く県内観光、県産品の販売促進につながってほしい」と話している。