競り落とすには度胸が必要
中橋睦男
トップページ > ニュース > 2016年1月 > 越前がに「極」 最高10万4円 漁解禁 23匹水揚げ
福井が誇る冬の味覚「越前がに」漁が6日、解禁された。福井県越前町と坂井市三国町の漁港には、県が今季から売り出すズワイガニの最上級ブランド「極(きわみ)」が計23匹水揚げされた。越前町大樟の越前漁港での初競りでは1匹10万4千円の最高値が付き、競り場にどよめきが起こった。
「極」は、ゆでた重さが1・3キロ以上、甲羅幅14・5センチ以上、爪幅3センチ以上の基準をクリアしたズワイで、新たに「極」のタグを付けて売り出す。
同漁港には、午前中から小型底引き網漁船41隻が続々と帰港、「極」は16匹水揚げされた。午後5時に始まった初競りでは仲買人から高値が次々と飛び出し、ご祝儀相場にわいた。
重さ1・9キロの「極」を最高値で落札した「かねいち水産」=同町米ノ=の中橋睦男社長(64)は「高級料亭などから問い合わせが殺到し、注目の高さを実感している。ブランド力とともに越前がにの知名度もさらに上がってほしい」と期待を寄せた。
同町での水揚げ量はズワイが「極」を含め約5400匹、セイコは約11万4千匹。競り値は「極」を除くズワイが4千~2万5千円、セイコが450~1700円と例年並みだった。
三国漁港では、三国港機船底曳網(そこびきあみ)漁協所属の11隻のうち9隻が6日正午ごろから帰港し、初競りは午後6時ごろ始まった。県漁連三国支所によると、競り値は7匹の「極」を含むズワイが5千~7万円。セイコは例年並みの200~4千円だった。越前がにの漁期はセイコが12月31日まで、ズワイは来年3月20日まで。