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刀根瑛昌
トップページ > ニュース > 2011年7月 > カニも病気になるの?(越前がにQ&A)
カニも多くの病気にかかります。
甲羅(こうら)の一部にコールタールを塗ったように真っ黒になったカニがごくまれに捕れることがあります。漁業者はススガニと呼んでいますが、ある種のカビにおかされているのです。
また、黒ないし褐色の小さな斑点が、あたかもシミのように多くあって、重症のカニでは甲羅が軟らかくなり、ただれ、一部がなくなっている例もみられます。漁業者はヤケガニと呼んでいます。
漁業が行われていない新しい漁場に多いのが特徴です。原因は不明ですが、甲羅が傷ついたことによる細菌感染とみられます。
これらのカニを食べても人体に影響はありませんが、商品価値がないことから、漁獲後に海に戻されます。
日本近海からの報告はありませんが、血液に寄生する原生動物による伝染病があります。この病気におかされると体液がミルク色になって、食べると苦い味がします。
(情報提供:越前がにミュージアム)
≫ ススガニ:コールタールを塗ったように真っ黒なカニで...(カニの百科事典)
≫ ビタークラブ:苦いカニ。血液に寄生する非運動性の単細胞に原因する...(カニの百科事典)
≫ ヤケガニ:脚や甲羅などに多くの黒や褐色の小さな斑点が...(カニの百科事典)