「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 2006年1月 > 越前がに6日解禁、ズワイガニやや多めか セイコガニは昨年並み推定
福井県を代表する冬の味覚、越前がには6日に漁が解禁となる。県によると、福井県沖合の漁獲対象の推定資源量は、雄のズワイガニが昨年度よりやや多い、雌のセイコガニは昨年度並み。県水産課は「天候が良く順調に出漁できれば、平年並みの漁獲量は確保できる」としている。
漁獲対象となるのは、雄とセイコガニが甲羅の幅9センチ以上、雄で脱皮半年以内の水ガニは同10センチ以上。調査は県水産試験場が5~7月、底引き網で行った。網を引いた面積当たりの網に掛かった数などから資源量を推定すると、雄は1782トン(前年度1622トン)、セイコガニは446トン(同422トン)だった。
雄が昨年よりやや多い理由について県水産課は「昨年度の漁でも漁獲対象だった個体が、比較的多い割合で残っているため」と分析している。
越前がに漁を行う漁船は、大小78隻が5日に出港。6日午前0時の解禁と同時に網を入れ、夕方ごろまでに帰港する。初競りは越前町漁協で午後5時、県漁連三国支所で同6時から始まる。県内スーパーなどには7日以降に並び始める見込み。 漁期はズワイガニが来年3月20日、セイコガニが来年1月10日まで、水ガニは来年1月11日から3月20日までとなっている。
越前がにの漁獲量は1979年度の210トンを底に緩やかな回復傾向が続いており、昨年度の実績は479トンだった。昨年度の漁獲総額は15億9400万円。
今回の調査では、雄雌ともに甲羅の幅が4・5センチ程度の個体が多く確認された。2~3年後に漁獲対象になり、好漁が期待できるという。