競り落とすには度胸が必要
中橋睦男
トップページ > ニュース > 2006年1月 > セイコガニ3季連続好漁 県内本年度水揚げ量158トン
福井県機船底曳網漁業協同組合がまとめた越前がにの雌・セイコガニ漁(昨年十一月六日~一月十日)の漁獲実績によると、本年度の水揚げ量は一五八・七トンだった。三十八年ぶりの記録的な豊漁だった前年度に比べ三四・六トン、率で約18%下回ったが、三季連続で百五十トン超えの好漁だった。
本年度の水揚げ量は、過去三十六年間では、前年度の一九三・三トン、二〇〇五年度の一六五・九トンに次ぐ数字。
地区別では、越前町九一・〇トン(前年度比二○・四トン減)、坂井市三国町四七・四トン(同四・二トン減)、敦賀市一五・八トン(同八・三トン減)、小浜市四・四トン(同一・六トン減)だった。
県内全体の漁獲高は三億三千七百九十万円で、前年度より六千七百七十万円少なかったものの、一キロ当たりの単価は、二千百二十九円で前年度を三十一円上回った。 近年は百トン前後で推移してきただけに、三季連続の好漁に県水産課では「資源管理の成果が現れてきている」と強調。
ただ、十二、一月の水揚げ量が前年度の約六割にとどまったことについて、同課は十二月末までの雄の水揚げ量が前年度比約三割増となっていることを挙げ「セイコより単価が高い雄が豊漁で、漁師が狙いを絞って漁を行ったことが起因しているのでは」とみている。
また、セイコの単価については、一月は前年度に比べ水揚げ量が少なかったため前年度の四割高で取引されたケースもあったが、「豊漁による雄の価格低迷に伴い、全体的に単価が大きく伸びなかった」としている。
雄のズワイガニ漁は三月二十日まで行われる。