競り落とすには度胸が必要
中橋睦男
トップページ > ニュース > 2006年1月 > 自主規制でミズガニ漁獲36%減 「越前がに漁」県まとめ
福井県水産課は二十六日、二〇〇四年度の越前がに漁(十一月六日―三月二十日)実績をまとめた。ズワイガニ、セイコガニ、ミズガニを合わせた漁獲量は前年度比22%減の約四百三十六トン。特にミズガニの漁獲量が同36%減と落ち込みが激しかった。自主規制を強化し小型を採捕しなかったためで、同課では「来期は逆にズワイガニ、ミズガニの漁獲増につながる」と期待している。
県機船底曳網漁協(米田清組合長)からデータの提供を受け、同課がまとめた。
漁獲量はズワイガニ約百九十一トン(前年度比6%減)、セイコガニ約百トン(同22%減)、ミズガニ約百四十五トン(同36%減)。漁獲量合計の四百トン台は九九、〇〇年以来。〇一、〇二年には六百トン台を超えていた。
ミズガニ漁については、同漁協が資源保護のため今シーズンから甲幅規制を一センチ強化。十センチ未満は捕らなかったため漁獲量が減少した。ミズガニは将来ズワイガニか大型のミズガニに成長するため、「将来、大きなカニが捕れて値段に反映される」(同漁協)としており、来シーズン以降の漁獲量と漁獲金額のアップに期待を寄せている。
ズワイガニとセイコガニは、県水産試験場が漁期前に行った調査でそれぞれ前年並み、横ばいかやや下回ると予想。同課は「予測の範囲内」としている。
一キロ当たりの価格は漁獲量減少により上昇。ズワイガニ五千八百四十二円(同7%増)、セイコガニ二千九百二十七円(同21%増)、ミズガニ千百二十一円(同31%増)だった。漁獲総金額は前年並みの十五億七千三百万円。
延べ操業日数は5%減の四千三百三十六日。一~三月はしけが多く11%減少した。クラゲの影響はなかった。