「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 1996年10月 > フワフワかわいい越前がに赤ちゃん 福井県越前町でふ化ピーク
福井県越前町厨の越前がにミュージアムで、越前がにのふ化がピークを迎えている。生まれたばかりの赤ちゃん(幼生)は水槽内で漂いながら、フワフワと動き回っている。
直径約2メートルの水槽には雌ガニが約60匹おり、1匹あたり5万個の卵を産むという。同館によると、幼生はふ化して約1時間後に脱皮した「第1期ゾエア」という段階。体長3ミリ前後で、白く透き通っている。4本の足と、とげ状の突起を持ち、上下にゆらゆら動く。水槽内には幼生が多数浮いており、流れに揺られて粉雪のように舞っている。
ふ化は1月上旬から始まり3月下旬まで続く。今後は1カ月ごとに脱皮し、3カ月で稚ガニに成長。その後は1年ごとに脱皮し、生後10年で親ガニになる。