「かにまつり」のPRに奔走
池野政義
トップページ > ニュース > 福井県坂井市のいい所 全国届け デジタルガイドに登場 市内小学生記者が取材 名所や食、マニアな情報も
全国500万世帯が利用する子ども向け社会体験アプリ「ごっこランド」内の、地域の魅力を紹介するデジタルガイドブック「ジモトガイド」に、福井県坂井市がこのほど登場した。子ども目線で全国に魅力を発信していくため、市内の小学生記者が取材したネタや写真が載っている。市は観光PRや関係人口創出につなげていく。
ごっこランドは、家族向けのデジタルコンテンツ事業を展開する「キッズスター」(東京都)が開発した。ジモトガイドはその中のコンテンツの一つで、子どもたちの意見を反映して地域の情報を発信する。坂井市はふるさと納税の「寄付市民参画制度」を活用して事業化した。自治体が登場するのはまだ少なく、同市は6番目、県内では初。10月28日に掲載された。
掲載に向けて7、8月、地元の小学4~6年生8人の「子ども記者」が取材をしたり、編集会議を開いた。
ジモトガイドを開くと、ロボットと博士のキャラクターが登場し、トーク風のナレーションで坂井市を案内する。児童が撮影した写真とともに、一筆啓上日本一短い手紙の館や丸岡城、越前松島水族館、雄島、東尋坊といった観光地や名所のほか、三国名物の越前がにや甘エビなどのグルメが、7分余り紹介される。
ほかにも、同市坂井町の恒例の夏祭り「かがしコンテスト」や多彩なかがしが置かれた交差点、コシヒカリの開発者が同市出身であることなど、マニアックな情報を盛り込んでいる。
ジモトガイド作成を企画した市企画政策課は「全国の親子に楽しみながら坂井市を知ってもらえる。子どものころの記憶が残ることで、将来的な誘客にもつながれば」と期待する。
事業費は440万円で、坂井市の情報は3年間配信の予定。「ごっこランド」のアプリはだれでも、スマートフォンなどで無料ダウンロードできる。市は来春、ジモトガイドの内容をまとめた小冊子版を千部作成、市内全小学校に配る。