長年の経験と技術でカニの居場所探る
中野良一
トップページ > ニュース > 2017年6月 > 越前がにロボ作って競おう 11月に児童向け大会
福井県内のIT関連企業などでつくる県情報システム工業会は、越前がにをモチーフにしたロボットによるコンテスト「越前がにロボコン」(福井新聞社、組込みシステム技術協会共催)を11月26日に福井市のハピリンで開く。県内外の児童が対象で、市販のキットで製作した自律型ロボットを使い、宇宙をイメージしたコースの走行時間などを競う。ロボット製作を通じ、子どもたちに科学技術やプログラミングへの興味を広げたい考えだ。
24日に福井市のザ・グランユアーズフクイで開かれた同工業会の総会で発表した。同工業会がロボットコンテストを開催するのは初めてで、設立30周年記念事業の一環。
ロボコンは、越前がにに模したロボットによる宇宙探索をイメージ。製作するロボットは原則、8本の脚を付けるなどカニを思わせる形状にする。小学低学年と高学年の部を設けており、同じコースを二つ用意して対戦してもらう。低学年は決められたコースを走行する時間などを競う。高学年は走行時間に加え、コース上にある物体を持ち帰るなどのミッションを設け、達成することで得点が加算されるルールとする。
自律型ロボットには、障害物などを感知するセンサーやミッションを遂行するプログラムが必要になる。同工業会はロボットの組み立てやプログラミングに関する教室をサンドーム福井(7月29日)と福井市のアオッサ(8月20日)で開き、自律型ロボットを製作する方法を説明する。教室では、ロボットキットも販売する。
ロボコンに参加できる人数は、低学年と高学年の部それぞれ16人で、6月中に募集を開始する。越前がにロボコン実行委員会の委員長を務める木下克則・同工業会副会長は総会で「近年理科離れが言われており、子どもたちに科学技術の魅力を体感してもらいたい。同時に、2020年から小学校で始まるプログラミング教育への関心も高めたい」と話した。この日は、同工業会設立30周年記念の講演会などもあった。