日本海の冬の味覚、ズワイガニ漁が20日で終わるのを前に「三国温泉カニまつり感謝祭」が11日、福井県坂井市の三国魚市場で開かれた。漁師鍋やエビの刺し身が無料で振る舞われたほか、ズワイやミズガニをはじめ三国港で揚がった魚介類が販売され、県内外の大勢の人でにぎわった。
消費者らに感謝しようと、三国温泉カニまつり実行委員会が毎年開いている。
殻付きカニと野菜が入ったみそ味の漁師鍋は、午前と午後の2回で計600食が提供された。エビの刺し身も計600食用意され、いずれも長蛇の列ができた。訪れた観光客らは順番を待って熱々の鍋や新鮮な刺し身を味わっていた。
会場では越前がにやミズガニ、ハタハタのほか、天日干しのアカガレイなどを市価の3~5割引きで販売。セイコガニ1匹入りのカニ汁やカニずし、サバずし、甘エビのから揚げなども並び、大勢の人が買い求めていた。
家族と旅行の途中で寄ったという松田大介さん(62)=新潟市=は、ズワイガニを購入。カニ汁も味わい「身がいっぱい入っていておいしい」と笑顔をみせていた。