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刀根瑛昌
トップページ > ニュース > 新鮮ミズガニ続々 越前漁港 庶民の味 解禁
脱皮して間もない雄のズワイガニであるミズガニの漁が9日、解禁された。福井県越前町大樟の越前漁港では、透き通るような薄い赤の甲羅のカニがトロ箱いっぱいに詰められ、ずらりと並んだ。漁期は3月20日まで。
ミズガニは身に水を多く含み、食べる時に足の身が「ズボッ」と取れることからズボガニとも呼ばれる。通常のズワイに比べ、価格は5分の1から10分の1ほどで“一般家庭の味方”として県民に広く親しまれている。
越前町漁協所属の小型底引き船44隻が8日午後10時ごろに漁港を出発。9日午前11時ごろまでに続々と帰港し、正午から競りが行われた。この日は6・5トンが水揚げされた。町漁協の小林利幸副組合長は「ミズガニは他県ではあまり食べられておらず、本県特有の食文化。安い上にみずみずしくて甘いのでお薦め」と話していた。
ミズガニは資源保護の面から、漁期が短くなっており、2015年からは8日短縮し40日間となっている。隣接する石川県では13年から、京都府では08年から禁漁を自主規制で行っている。