長年の経験と技術でカニの居場所探る
中野良一
トップページ > ニュース > 2015年2月 > 福井近海の新鮮甘エビどっさり丼 ふくい美味探訪福丼県編
福井県坂井市三国町の近海で捕れた新鮮な甘エビが生のまま、熱々の地元産コシヒカリにどっさりと盛られている。この時期、越前がにと並び、看板メニューとして人気の「三国湊甘海老てんこ盛り丼」は、旬の素材そのものの味わいを存分に楽しめる逸品だ。
主役の甘エビは入荷によって一つ一つのサイズは異なるが、全体で150~200グラムとかなりのボリュームだ。料理長の大野秀章さん(46)は「エビの甘みをシンプルに安価で、たっぷりと味わってほしい」と話す。
味付けは特製のしょうゆだし。丁寧に皮むきした甘エビの胴と尻尾の殻を弱火でじっくりとあぶり、しょうゆなどで調えて香ばしい風味のだしに仕上げる。みそがある頭部の殻は、若干の雑味が出るため、使わないという。
鮮やかな色合いの甘エビはねっとり、まとわりつくような余韻が残り、口いっぱいに甘みが広がっていく。ピリッとワサビが効き、三つ葉の歯応えがアクセントを加える。小鉢の豆腐は手作りだ。
店の外観には逆さになった越前がにの巨大なオブジェがあり、客を出迎える。福井の冬を象徴する絶好の撮影スポットとしても熱い視線を集めている。近ごろは香港や台湾などから訪れる客が急増中という。
三国湊甘海老てんこ盛り丼は1500円。営業時間は午前11時~午後2時半、同5時~同7時半(土日・祝日は午前11時~午後7時半)。火曜定休(今月の23、30日は営業)。坂井市三国町宿1丁目。電話0776(82)3925。
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