競り落とすには度胸が必要
中橋睦男
トップページ > ニュース > 2015年1月 > 華やか地元産たっぷりイチゴ丼 ふくい美味探訪福丼県編
ふんだんにちりばめられた愛らしいイチゴ。その上に、イチゴの花をかたどった甘さ控えめの生クリーム。ご飯におかずを載せた「丼」のイメージを覆し、華やかに仕上げたのが、カフェコイルの限定メニュー「Ichigo Don(イチゴ丼)」だ。直径12センチ、深さ6センチの器は、丼としては小ぶりで、手軽に食べられる。
考案したのは、オーナーの柴田佳菜さん(31)。中小企業からの経営相談に、ワンストップで対応する「福井県よろず支援拠点」から「明城ファーム(越前市)が生産するイチゴを使って丼ができないか」との提案を受け、編み出した。
同ファームのイチゴ「かおりの」は、その名の通り、香りの高さが特徴。地元食材なので鮮度も申し分ないが、ご飯の部分をどうするかが悩ましかった。
試行錯誤の末、県産米粉を使ったスポンジを、ご飯代わりに敷くことにした。米粉にココアを配合し、食べやすく工夫。スポンジだけでは重すぎるため、シリアルと二層にして軽く食べられるようにした。スポンジとイチゴの間には、バナナやイチゴピューレのジュレも隠れており、多彩な食感が楽しめる。
店は柴田さんが1人で運営しているため、1日10食限定で提供。店名に込めたコイルのように「円(縁)が広がってほしい」と願いながら丁寧な仕上がりを心掛けている。
イチゴ丼は680円。提供は12月から5月までの予定。午前10時~午後9時(日曜と火曜は同6時まで)。水曜定休。福井県越前市稲寄町。電話0778(25)5115。