「越前がには日本で一番おいしいカニ」
田村幸一郎
トップページ > ニュース > 越前がにミュージアム > 越前がにミュージアム15日新装開館 〝漁〟体験 児童ら夢中 越前町 海遊歩道14メートルに延長
越前町厨の「越前がにミュージアム」が15日にリニューアルオープンする。カニ漁を疑似体験できるシミュレーションゲームや、描いた絵を大型スクリーン上で泳がせるコーナーなど、漁業に親しめるアトラクションが盛りだくさん。12日には内覧会が行われ、地元児童らが最新アトラクションを満喫した。
2000年に開館し、初めての大規模リニューアル。
漁業の担い手育成や越前がにの研究推進を目的に、町が総事業費約3億9200万円をかけ昨年9月に改装工事に着手した。来館者が多い夏休みを前に完成させた。
改装したのは3階建てのミュージアム棟1階部分。展示、体験アトラクション19カ所のうち六つを刷新、一つを増設した。カニ漁を体験できるシミュレーター「かに漁チャレンジ」は、操舵(そうだ)室から見える海の様子を、室内に360度投影。中心にあるエンジンアクセルやかじを動かし、漁港出発からカニを水揚げするまでを疑似体験できる。
カニの生態やカニ漁を映像で紹介する「ビックラブシアター」には、幅10メートル、高さ3メートルの湾曲スクリーンを導入。1年間かけて撮影したカニ漁や初競り、船上での漁師の様子など、約10分間の4K映像が流れる。
新たに増設した約45平方メートルの研究室「クラブラボ」には、常駐の研究員を配置。卵から稚ガニまで、成育段階ごとに水槽を分けて飼育する。来館者は入室はできないが、研究室外のモニターでカニの成育状況や内部の様子を見ることができる。
トンネル型の水槽「海遊歩道」は、従来の7メートルから2倍の14メートルに延長し、青の照明で海中の雰囲気を再現した。ほかにも、床に投影させたカニの映像を踏んで遊ぶ「かにあつめ」や、自分の描いた絵を機械で読み込み210インチのスクリーン上で泳がせる「絵画水族館」など、楽しみながら漁業や海の生き物を学ぶアトラクションがそろう。
12日の内覧会には、四ケ浦小や城崎小の児童ら約100人が招かれ、最新アトラクションを満喫した。別司遥希君(城崎小3年)は「漁を疑似体験できたり、面白いものがいっぱいあった。夏休みになったらすぐに家族と来たい」と夢中だった。
オープンする15日は開館時間が午後1時~同7時までで入館無料。先着2千人にクリアファイルを贈る。16日以降は午前9時から午後5時までで入館料は中学生以上500円、3歳から小学生までは300円。