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おろしそばの歴史も堪能 東京で講座

2019年05月30日

 福井県を代表する食の一つ、越前おろしそばを味わい、その歴史を学ぶ講座が5月28日、東京・日本橋のそば店で開かれた。講師は福井ゆかりのフードジャーナリストで本紙に「食は福井にあり」を連載している向笠千恵子さん。首都圏を中心とした受講者21人が、福井の豊かな食文化に触れた。

 「東京で味わう北陸・福井の味」をテーマにNHK文化センター青山教室が、福井県と福井市の協力を得て開催する講座の第1弾。サバ、越前がになど食材を変えて数回の講座を予定している。

 献立は越前おろしそばのほか、へしこ、竹田の油揚げ、上庄里芋の煮っころがし、麩(ふ)のからしあえなど約10品。向笠さんとそば店「御清水庵 清恵」の店主、中本好美さんらが選んだ素朴な料理が並んだ。

 向笠さんは、戦国時代に朝倉氏がソバの栽培を広め、江戸時代に結城秀康の家臣が連れてきたそば職人らがおろしそばの原型を完成させたと説明。中本さんは、同店のおろしそばの特徴などを紹介した。受講者たちは向笠さんらの話に耳を傾けながら、料理を楽しんでいた。


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