11月6日に漁解禁となる越前がにのPRに向け福井県は、贈答専用の「贈り箱」を作製した。新型コロナウイルスの影響で消費の低迷が懸念される中、歳暮などで県内外に送ってもらうことで認知度アップを狙う。10月27日、福井市の県水産会館でお披露目した。
越前がにを販売、発送する鮮魚店や民宿、飲食店などで扱ってもらう。発送の際は越前がにをPRするチラシも同封するよう呼び掛ける。
箱は耐水加工した段ボール製で、デザインは2種類。側面にカニのイラストや「しあわせおくる」といったキャッチフレーズをあしらった。雄のズワイガニは大きめのサイズが2匹、雌のセイコガニは10匹ほどが入る大きさで、1箱220円。
消費喚起策として県は今シーズン、対象の155店舗で2万円以上購入し贈り箱で発送すると、3千円割り引くキャンペーンも行う。補助は県全体で5千件が上限で、ミズガニは対象外。
お披露目式は、作製に協力したヤマト運輸の増田雅美・福井主管支店長、県魚商組合連合会の小林輝美会長らが出席。県農林水産部の森川峰幸部長は「贈り箱によって、越前がにの魅力向上、消費喚起がさらに図られれば」とあいさつした。