第43回水仙まつり(越前海岸観光協会連合会、福井新聞社主催)の「荒波フェスタ」が20日、福井県南越前町の河野シーサイドパークで開幕した。会場の大型テント内は水仙の甘い香りやカニ鍋の湯気が立ちこめ、訪れた家族連れらの笑顔があふれた。21日まで。
フェスタは午前10時の餅まきでスタート。岩倉光弘町長や水仙娘ら計6人が餅とお菓子合わせて約1100個をまいた。
水仙娘の3人による越前水仙の無料配布は2回あり、午前11時の初回は開始前から長蛇の列ができた。家族で訪れた坂井市平章小4年の谷村彩華さん(10)はつぼみをつけた水仙を受け取り「玄関に飾りたい。咲くのが楽しみです」と話した。
セイコガニが丸ごと1匹入ったカニ鍋も大人気。大鍋からもくもくと立ち上る湯気に引かれるように、大勢が買い求めていた。魚介類の炭火焼きや干物、カニ、水仙を販売する約20店もにぎわった。
愛知県東海市から訪れた西村兼一さん(47)は「新鮮な海の幸を楽しみにしていた。たくさん食べられるよう空腹で来ました」とカニ鍋に舌鼓。次男の元貴(はるき)君(8)は「餅まきでたくさんゲットできた。雪遊びをしたいな」と笑顔だった。
21日も午前10時~午後4時に行う。越前水仙の無料配布は午前11時、午後2時から各回200束限定。カニ鍋や魚介類、水仙を販売するブースもある。
近くにある北前船主の館・右近家の開館時間は午前9時~午後4時。国指定重要文化財の中村家住宅も21日まで特別公開されている。
水仙まつりは南越前、越前町、福井市越廼地区の越前海岸で先月16日に始まった。22日に閉幕する。