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中瀬康雄
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福井県の越前町と南越前町、福井市越廼地区の越前海岸で第43回水仙まつり(越前海岸観光協会連合会、福井新聞社主催)が16日開幕した。3市町のトップを切って越前町の道の駅「越前」で始まった主要イベントの「水仙・カニフェア」には、地元で水揚げされた豊富な魚介類が並び、訪れた人は水仙の香りに包まれた会場内を巡りながら、越前海岸の冬の魅力を満喫していた。
水仙の無料配布は初日、3回にわたって行われた。午前10時半からの1回目には大勢の観光客が列をつくり、水仙娘の3人が「ぜひ家で飾ってください」「香りを楽しんでください」と声を掛けながら配布。用意した200束が約7分でなくなる人気を見せた。
地元の特産品を販売するブースも並んだ。観光客のお目当ては越前がに。ズワイのほか、月末で漁期を終えるセイコが市価より安く販売されるとあって、品定めしながら次々と買い求めていた。購入したサバやカキ、エビなどをその場で焼いて食べることができる炭火焼コーナーも設けられ、ほかほかの海の味覚に舌鼓を打っていた。
カニや水仙などが当たるビンゴ大会や、水仙にまつわるクイズを解きながら会場内を巡る企画もあり、多くの親子連れが挑戦した。
栃木県鹿沼市から家族で泊まりがけで訪れた斎藤清美さん(59)は「水仙は香りが良く、寒い中で頑張って咲いている姿が好き。越前がにも、ここに来て食べるとおいしさが違う」と笑みを浮かべていた。
同フェアでは最終日の17日も午前10時半、午後1時、同3時半からの計3回、先着200人ずつに水仙を無料配布。海の幸の販売などもある。午後4時まで。