「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 2006年11月 > カニの幼生水槽フワリ5万匹ふ化 越前がにミュージアム
福井県越前町厨の越前がにミュージアム「ビックラブ」で越前ガニの卵がふ化し話題になっている。今攸館長は「一般にはなかなか見る機会が少ないものなので会場に足を運んでほしい」と話している。
二十三日に職員がカニの入った円形水槽を掃除している際に幼生を見つけた。ふ化した幼生は第1期ゾエアで体長一ミリ。約五万匹が生まれたとみられている。
ゾエアは二本の触角、六本の棘(とげ)状の長い突起があるユニークな形をして水中を浮遊している。
同館は幼生のエサになる動物性プランクトンなどを培養する設備がないため次の第2期ゾエアへの脱皮は無理とし、今後はふ化しそうな卵を持ったメスガニを水槽に随時入れふ化させ「二月いっぱいは幼生を見られるようにしたい」と話している。
今館長は「カニの幼生はなかなか見られないもの。ゾエアはかなり小さいので水槽に顔を近づけ探してください」と話している。