
右のハサミで雌をつまみながら、左のハサミで別の雄がはさんでいる雌を奪おうとする雄のズワイガニ=16日、越前町の越前がにミュージアム
福井県越前町厨の越前がにミュージアムで、ズワイガニのふ化がピークを迎え、白くて小さいたくさんの幼生(赤ちゃん)が水槽内を浮遊している。雄ガニが雌ガニをハサミでつかむ求愛活動も盛んに行われており、来館者の関心を集めている。3月中旬まで楽しめる。
館内のカニ水槽で見られる幼生は体長約3ミリ。ふ化直後は丸い頭部と細長い腹部からなり、ボウフラのような形をしている。カニの特徴はなく、プランクトンのように水中を浮遊している。ふ化後約30分で脱皮を始め、トゲ状の突起が現れる。
ふ化が見られる1~3月には、求愛活動も見ることができる。雄は雌をハサミでつかみ猛アピール。他の雄が近づいてくると「自分のものだ」と言わんばかりに、“彼女”を高々と掲げていた。片方のハサミで雌をつかみながら、もう一方のハサミで別の雄がつかんでいる雌を奪おうとする“プレーボーイ”もいた。
職員は「カニの生態が学べる全国でも珍しい施設。なかなか見られない光景をぜひ見に来て」と呼び掛けている。同ミュージアムは昨年、エサをねだって水槽から顔を出すナメタガレイが話題となり全国から注目を浴びた。

水中を漂う、ふ化直後から生後1日ほどの越前がにの赤ちゃん。頭部の大きさは約1ミリ、トゲ状の突起も含めた全長は約3ミリ。
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